2020年8月12日、【3392】デリカフーズHDから、優待の適時開示が発表されましたね。
中長期に保有してくれる株主を大事にしていくことを目的に改正したそうですが、細かく変更されておりました。
パッと見た限りでは「改悪」。Twitterでもそう言われていました。
どのように変わったのでしょうか。。。
デリカフーズHDってどんな会社?
©デリカフーズ
せっかくなので何をやっている会社なのか調べてみました。
公式サイトには「業務用の八百屋」とありました。
ファミレスなどの外食業界向けカット野菜、生鮮ホール野菜が主力。
スーパーでみかけるカット野菜なども一部作っているようです。
企業概要は以下の通りです。
デリカフーズHDの優待内容
改正前の優待内容は以下のようになっています。
細かく分かれているので、改正前の優待内容を箇条書きでまとめると・・・
- 保有株式数によって貰える優待内容が細かく分かれている。
- 最小保有株式数は100株で「QUOカード」がもらえる。
- 保有株式数が多いと、「QUOカード」か「野菜・果物・加工品の詰め合わせ」のどちらかから選択が可能。
- 2000株以上の長期ホルダー(3年以上)はプラスで「野菜・果物・加工品の詰め合わせ」が貰える。
2020年8月12日に発表された、改正後の優待内容を確認します。
改正前と比較して変わった部分を箇条書きでまとめると・・・
- 最小保有株数は100株から200株へ。
(今まで100株ホルダーだった人は優待が貰えなくなった) - 200株・300株ホルダーは「野菜・果物・加工品の詰め合わせ」が選択できなくなった。
- 400株以上ホルダーは「QUOカード」か「野菜・果物・加工品の詰め合わせ」か選択できるが、どちらを選ぶかで利回りが変わる仕様に変更。
- 200株、300株、500株ホルダーは貰える優待価値が下がった。
デリカフーズHD優待利回りはどう変わる?
今回の変更で、利回りがどう変わるのか、計算してまとめました。
(2020/08/12現在の635円で計算)
保有株式数 | 変更前 | 変更後 |
100株 | 0.79% | × |
200株 | 0.79% | 0.39% ↓ |
300株 | 0.79% | 0.52% ↓ |
400株 | 0.79% | 野菜:0.98% ↑
QUO:0.79% = |
500株 | 0.94% | 野菜:0.79% ↓
QUO:0.63% ↓ |
600株 | 0.79% | 野菜:1.05% ↑
QUO:0.79% = |
700株 | 0.67% | 野菜:0.90% ↑
QUO:0.67% = |
800株 | 0.59% | 野菜:0.98% ↑
QUO:0.59% = |
900株 | 0.52% | 野菜:0.87% ↑
QUO:0.52% = |
1000株 | 0.79% | 野菜:1.10% ↑
QUO:0.79% = |
2000株(3年以上) | 0.55% | 野菜:0.70% ↑
QUO:0.55% = |
3000株(3年以上) | 0.37% | 野菜:0.47% ↑
QUO:0.37% = |
4000株(3年以上) | 0.35% | 野菜:0.43% ↑
QUO:0.35% = |
表からわかることをまとめると、
- 利回りが下がるのは200株、300株、500株。
- その他のホルダーは「野菜・果物・加工品の詰め合わせ」を選べば今のままの保有数でも利回りがUP、QUOカードを選ぶ場合は利回りに変化なし。
- 今後は1000株保有が一番利回りがよくなるように変更。
デリカフーズHD、どう見る?超個人的な感想。
株価が下がってきていて、小資金で優待が貰える銘柄だったので、100株、200株、300株ホルダー、利回りが一番いい500株ホルダーが多かった銘柄だったと予想します。
優待に興味をもって保有している株主に対しては今回の改正はかなり「改悪」な気がします。
優待改正の適時開示履歴をチェックしたところ、2019年08月13日、つまり去年も優待内容を改正していたことがわかりました。
株式分割、定款の一部変更、配当予想の修正及び 株主優待制度の一部変更に関するお知らせ
前回は500株未満ホルダーには悲しく、1000株以上ホルダーには嬉しい変更だったようです。
頻繁に優待改正(しかも改悪)をしていては、もしかして来年も改正されるのでは・・・?と思われても仕方ないですね。。。
今回の記事では紹介していませんが、配当も年々少なくなってきています。
総合利回りが高いわけではないので、私は保有候補には今のところしませんが、優待の改正をどう見るかの勉強には良さそうです。
今後も適時開示、注目していきます。