非常食がもらえる優待銘柄の第2弾、【7635】杉田エース。
貰える優待内容や、必要資金などについてはこちらの記事で紹介しています。
個人的には、どんなに良い優待内容だからと株を保有し続けても、
株価が下がり続け「普通に非常食を買ったほうが安い」となってはリスクのほうが高いと考えています。
今回は、長期保有目的で購入すると仮定して、チャート分析から株価の変動におけるリスクがどの程度考えられるのか考察していきます。
杉田エースのチャート分析
杉田エースの分析を始めるあたって、、、
この銘柄、「板が薄い」という特徴があります。
株価が同じくらいの「1802大林組」と比較しても、板薄なのは明らかですね。
こういった板薄銘柄の場合、
RSIやボリンジャーバンドといったボラティリティの変化が重要となる指標ではなく、
売買の攻防が起きた軌跡をたどる水平線を用いた分析のほうが向いているといえます。
今回は水平線を中心に分析いたしました。
杉田エースの日足チャート分析
2020年05月08日現在の日足です。
(チャートはSBI証券より)
↓④の拡大図
2019年4月からは1000円という大きな値の節目中心に価格変動が起こっています。
ポイントとなる価格は960円と875円。
まず960円です。
以下の2つの観点からこちらがレジスタンスサポートラインとして機能する可能性が高いと考えられます。
- 2019年6月(①)、2019年8月(②)、2019年9月(③)の3回にわたって底値を付けていますが、いずれも960円付近である。
- 2020年の3月末の権利確定日(④)を境に大きく窓(960円~1000円)を開けてGDスタートしている。
現在(2020年5月08日)の株価は940円で、960円より下の価格帯にあるため、上値が重たいことは予想できます。
逆に考えると、大きく出来高を伴って960円を越えてくるようであれば、
1000円の価格帯に向かって値上げしていくことは予想できるためポジションをとることも検討できそうです。
続いて、875円。
2020年2月末から始まったコロナショックの影響でつけた底値875円(⑤)であり、権利確定日を過ぎた後の値下げで再度底値(⑥)につけています。
現在の株価が下落してきた場合、再度875円付近で反応する可能性は高いと考えられます。
2019年3月&2020年の3月の値動きから、権利確定日に向かって株価が上昇し、権利確定日後GDする特徴が共通しています。
優待銘柄として人気で、2021年3月に向けて値上がりしていくシナリオは用意しておくことができそうです。
杉田エースの週足チャート分析
2020年05月08日現在の日足です。
(チャートはSBI証券より)
週足レベルで見ると、2020年3月と4月(⑦)につけた底値875円のラインは2019年12月頃の下髭の価格帯(⑧)でもあったことがわかります。
875円は中期目線でみても重要なレジサポラインとして機能しそうです。
875円を割ってしまうと、2015年7月ここ数年でずば抜けて多い出来高を付けた価格帯(800円以下)に戻ってくることが予想できます。
杉田エースの月足チャート分析
2020年05月08日現在の日足です。
(チャートはSBI証券より)
2000年の上場時からの月足です。
注目したい値は、上場後初の上場来最高値をつけた2016年6月の970円(⑨)、2015年7月(週足でも出来高が多かった位置)856円(⑩)、上場2000年時の高値714円(⑪)に注目します。
上場後初の上場来最高値をつけた2016年6月の970円(⑨)ですが、価格が定着することなく下落しています。
それ以降10年以上かけて2017年にようやくブレイクしたところでした(⑫)が2020年3月に株価を下げて970円を割ってしまっています。
ここで970円まで価格を上げて定着すればよいですが、長期的には下目線であり850円付近での定着待ちか、さらにそれを下回るようであれば714円までは視野に入れる必要があると考えます。
まとめ|杉田エースの株を優待投資に活用するなら・・・?
杉田エースの優待、非常食のセットがもらえるとあって非常に魅力的です。
今回2020年05月08日現在のチャートの分析からの私の考えは、以下の通りです。
- ここ1~2年の価格から考えると、今購入するのであれば875円を背にして運用。
(株価940円時点なので65円の含み損は覚悟でそれより下がれば一旦手じまい?) - しかし、週、月足の長期トレンドで確認すると970円を越えない限りは下目線のほうが濃厚なので、日足より下の850円まではリスクを背負っての保持を検討。
- 850円を下回ってくるような値動きであれば、700円の節目まで価格が下がる可能性も視野に入れて運用する必要もあり
以上の分析結果と、3月の権利確定日という事を考えると、今日明日にでもどうにかしたい銘柄ではないので、
今後の動きを監視しながら購入検討していこうと思います。
※投資は自己責任で行いましょう。
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