- よく血液検査で貧血っていわれるのよ!
- また検査でひっかかってるけど、いつものことだから
- 貧血ぎみなの~
なんて「貧血」をステータスのように話している人はいませんか??
風邪や発熱、を放置する人はいないと思いますが、貧血を放置する人ってとっても多いと思うんです。
貧血と一言にいっても、鉄不足で起こる鉄欠乏性貧血のほかにも溶血性貧血、腎性貧血、巨赤芽球性貧血・・・
こんなにも種類があり、それぞれ原因や栄養素との関連も全然違います。
今回はもっともメジャー(?)な鉄欠乏性貧血についてお話しします。
鉄欠乏性貧血の原因
▲月経(月経が原因になることはかなり多い。)
▲ダイエットや偏食
▲鉄の吸収力の低下(胃酸の減少など)
▲妊娠や授乳
▲鉄の需要が増す成長期
▲スポーツ選手
以前、妊婦さんや小さなお子さんのお母さんに貧血チェックをするお手伝いをしたことがありました。あまり良い結果でなかったお母さんの大半はその貧血疑いの状況をステータスのように話をしており、とてもガッカリした記憶があります。
貧血のあなたと同じ食事・生活を送る赤ちゃんへの影響がかなり心配です。
成長期の部活動などやってる方はいませんか?
限られた期間と時間で結果を残したければ、貧血予防を含めた身体づくりもスポーツの一つです。
貧血で1年棒に振ったら、青春は終わってしまいますし、成長にも影響がでてしますかもしれません。
鉄のはたらきと鉄欠乏性貧血の関係
鉄は、体内のいろいろなところで働いています。
その一つとして、酸素を体中に運搬する役割があります。
これのおかげで、身体中で「エネルギー」をつくりだし生きていることができます。
酸素の運搬役になっているのが、血液中の成分である赤血球の中のヘモグロビンです。
ヘモグロビンの成分として鉄が使われています。
鉄が不足しているとヘモグロビンが作れなくなる
体内は酸素がうまく運ばれず、エネルギー不足
いつもと同じ呼吸をしてもつくられるエネルギーが減ってしまいます。
このため、さまざまな症状としてSOSが発信され、苦しめられるわけです。
鉄欠乏性貧血の症状
- めまい
- 身体のだるさや疲労感
- 動悸、息切れ
- 頭痛
- 耳鳴り
- 顔のクスミやクマ
重症になると爪の形がスプーンのように曲がったり、舌炎などを併発する場合も・・・
鉄欠乏性貧血のメカニズム
エネルギー不足は身体の細胞には致命的な問題です。
そのため、血液中の鉄が不足してしまったときのために鉄をフェリチン(貯蔵鉄)として肝臓などで備蓄しています。
血液中で酸素を運んでいる鉄が不足してくると、備蓄しておいたフェリチン(貯蔵鉄)を使い、ヘモグロビンをつくって血液中の鉄を補っていきます。
まだ自覚症状はありませんが、この時点ですでに貧血は始まっています。
こうなる前や、この時点までしっかり鉄を摂取できていれば問題は解決しますが、放置してしまうと・・・
フェリチン(貯蔵鉄)使い果たしてしまい、いよいよ酸素の運搬に問題がでてきてしまいます。
こうなってようやく自覚症状があらわれます。
自覚症状もあるのにまだ対処されない場合、
最悪、筋肉や皮膚で使われている組織鉄までも酸素運搬用に吸い取られていきます。かなり重度の貧血状態です。
症状に出てきたら、もう貯蔵の鉄はなくなってしまっていて、かなり貧血が進んでしまっている。
症状がなくなれば貧血とはおさらば!ではなく、フェリチン(貯蔵鉄)をしっかり蓄えることができてそれを維持し続けることではじめて貧血とおさらばです。
貧血も予防が大事。予防の方法はもちろん栄養で♡