- 毎月○万円貯金して将来に備えなきゃ・・・!
- 年金だけじゃ老後が不安・・・。
こんな方いませんか?
「資産運用の重要性、やらなきゃいけない理由」について、知らないというだけで気嫌いしていしていませんか?
今回のテーマはインフレーション(inflation)=”インフレ”です。
インフレとは
インフレとは、お金の価値が低下して、物の価値が上がる現象です。
今、あなたの銀行口座にある100万円の貯金。実はこれ、毎日毎日減ってるんです!!
正しくは100万円は明日になると価値が減っています。
「ちょっと何言ってるかわかんないです。」
「銀行に預けてているんだからお金が減るわけないじゃん!」
と目を細めたかもしれません。もう少し言い方を変えると、
インフレによって"今日100万円で買えた物が明日、1年後、10年後といった未来には100万円じゃ買えない"ということです。
インフレの象徴① 大昔の1円は大金?
「大昔の1円は大金だったんだよ」という言葉、おじいちゃんおばあちゃんから子どものときに聞いたことありませんか?
【100万円は明日になると価値が減っている】を理解するヒントはこのおじいちゃん達の言葉にあります。
この言葉の真意は、「お金の価値は時代によって変わっている」ということです。
今の日本のお金の単位「円」が使われ始めたの明治時代です。
明治、大正、昭和、平成の大卒初任給を比較します。
時代ごとの大卒初任給
明治45年:30円
大正15年:45円
昭和30年:1万円
昭和63年:15万円
平成30年:20万円
大昔は1円が大金で、お金の価値が変わっているというのがお分かり頂けるとおもいます。
インフレの象徴② 2002年の最低賃金と2019年の最低賃金の比較
私たちが実感できる範囲の時代のお金の価値の変遷を、最低賃金からみてみます。
平成14年(2002年) | 平成31年(2019年) | |
東京都 | 708円 | 985円 |
大阪府 | 703円 | 936円 |
愛知県 | 681円 | 898円 |
福岡県 | 643円 | 814円 |
全国平均 | 663円 | 874円 |
ここからみても、お金の価値自体が大きく変化しているのはわかります。
この表をもとに、極端な例を挙げてみます。
明治45年(1912年)の大卒社会人がある時の1か月分の30円のお給料を丸ごと貯金したとします。
これが、100年間そのままで放置されていたとしたら、いくばくかの銀行金利がついたとしても、元金の30円が現代の大卒初任給20万円に届くことは不可能です。
※100年間、5%の超高金利が付き続けたとしても30円は3900円程度にしか増えない計算になります。
3900円では1ヵ月生活することは現代では困難ですね。
現代の状況にあてはめても、2002年に700円貯金していたとしても、それが980円になることはないでしょう。
明治時代と平成時代の生活必需品の物価比較
明治45年(1912年) | 平成30年(2018年) | |
お米(10kg) | 1.1円 | 3900円 |
たまご(10個) | 27銭 | 250円 |
コーヒー(1杯) | 3銭 | 420円 |
明治時代の人々は30円の月収で十分に生活できたことがわかります。
しかし100年間大切に貯金していたお金でも、現代になると10kgのお米も買うことはできません。
現代でも、税金の兼ね合いがあるものの、自動販売機のジュースが昔は100円で買えていたものが120円~150円の価格になっています。
しかも120円の缶はだいたい小さい(笑)
まとめ
いくつか具体例を挙げましたが、”銀行口座の100万円は明日になると価値が減っている”とは
お金の価値は物価の変動に追いつくことが出来ず、日々、その価値が下がっている。ということです。
様々な金融商品に投資し、貯金して守るだけでなく資産運用をしていかなければ、インフレに立ち向かうことはできません。
しっかり勉強して、大切な資産を守りながら増やしていきましょう。