非常食優待シリーズも今回で第5弾です。
非常食がもらえる銘柄は私が探しただけで、今のところ15銘柄発見できています。(2020年8月現在)
これらの銘柄の株を保持していくことは現実的に考えてメリットはあるのか?(資産的な意味でも)
リスクはどれくらいなのか?
序章の記事でメリットデメリットを考えています。
まだご覧になっていない方は是非拝読いただきたいです。
さて、第5弾は【1909】日本ドライケミカル について考察します。
目次
日本ドライケミカルってなんの会社??
©日本ドライケミカル
防災設備の大手企業です。
ざっくり説明すると、8つの事業に分かれているようです。
- 建築防災設備
- 自動火災報知設備
- プラント防災設備
- 船舶防災設備
- 防災システムのメンテナンス
- 消化器の製造販売
- 防災用品の製造販売
- 消防車の製造販売
主に火災に対する防災全般に携わっており、
火災報知設備、消化器、消防車と防災全般を担っている企業は日本でここだけなんだそう。
まさに総合防災企業です。
企業概要は以下の通りです。
(SBI証券より)
四季報には、主力の防災事業は受注減少、とあります。
公式HPより、建築防災設備の実績が一番多いようなので、建築関係が落ち込むと影響を受けやすいと推測します。
メンテナンスや、防災商品の売り上げなどで利益を伸ばしているようですね。
ここ数年の売上は伸び続けていますし、防災大国日本において、今後も期待される企業ではないでしょうか。
日本ドライケミカルの株主優待
(2020年08月08日現在のデータ)
2020年08月07日に適時開示が出され、優待内容が変更されました。
以前から、「防災商品・食品」またはクオカード10種類の中からを選択制でもらえる内容だったようです。
今回の優待変更は、優待で選べる商品の品目を増やして充実させるために商品の入れ替えを行ったそうです。
日本ドライケミカル株主優待制度の内容変更に関するお知らせ(2020/08/07)
具体的な内容等を確認していきましょう。
優待がもらえる最低投資金額 | 157,800円 |
権利確定月 | 9月 |
優待内容 | 10品目の中から1点の選択制(内容は後述します。) |
※最低投資金額に、証券会社の取引手数料は含んでいません。
★権利確定月についてわからない方はこちらの用語集を参考にしてください。
日本ドライケミカルでもらえる優待品の具体的な中身は?
- 救急セット巾着タイプ
セット内容:ガーゼ、脱脂綿、絆創膏、伸縮包帯、綿棒(10本入)、ハサミ、とげぬき、ピンセット(各1個)、洗浄綿(3) - 保存食5年サポートセットⅡ
セット内容:保存水1500ml、アルファ米(五目)、ビスコ、きなこ棒(5年保存) - オリジナル缶 de ボローニャ
セット内容:食料備蓄品(3年6ヶ月保存)、デニッシュパン(プレーン味)2缶セット - LEDパームラジオライト
セット内容:KEDライト(1灯)、AM/FM2パンド仕様(※別途単4形電池が必要) - マルチツール14
セット内容:ナイフ・ハサミ・缶切など14の機能が隠されているマルチ機能ツール。 - マイレット mini10(非常用トイレセット10回分)
セット内容:トイレ袋、凝固剤、持ち運び袋(各10個)、ティッシュ(2個) - サラヤドライシャンプー
セット内容:水を使わずふき取るだけの泡状シャンプー。弱酸性。 - スペースエアマット
セット内容:ストローを使って5~10分で膨らませられるマット。 - オリジナルQUOカード1000円分
- 国内災害義援金(1000円分)
セット内容:日本赤十字社を通じて被災された方々の手元に届けられます。
※①、⑦、⑧は2020年9月の優待から新たに入れ替えられた商品。
@日本ドライケミカル
10品目のうち、①~⑧は防災グッズですね。
今回のシリーズは、「非常食」に的を絞っているので、選ぶとしたら②か③のどちらかですが、
どのセット内容も「防災対策」としては有意義な優待内容だと感じます。
最低資金額が手を伸ばしやすい価格帯なのも、高評価ですね。
総合利回りから日本ドライケミカルの株を考察
今回は、10品目のうち、②保存食5年サポートセットか、③オリジナル缶deボローニャの2種類の利回りについて考察していきます。
配当利回り | 1.9%
日本ドライケミカルの配当は中間12.5円、末期17.5円の年2回。 |
優待利回り | 保存食5年サポートセットⅡ1.17%
オリジナル缶deボローニャ(2缶)0.57% |
総合利回り(配当利回り+優待利回り) | 保存食5年サポートセットⅡ3.07%
オリジナル缶deボローニャ(2缶)2.47% |
(2020年06月28日現在)
★配当利回り、優待利回り、総合利回りについてわからない方は、こちらの用語集を参考にしてください。
それぞれの商品の価値は以下の通りです。
保存食5年サポートセットⅡ
1セット約1846円相当。
(楽天市場より、6セット11080円。)
オリジナル缶deボローニャ(2缶)
906円相当。
(楽天市場より、デニッシュパンのプレーン味は1缶453円。)
日本ドライケミカルは、保有株数が変わっても優待内容に変化はないので、100株保持が利回りは一番よい銘柄です。
そして、受け取る優待にどの品目を選ぶかで多少利回りが変わってきます。
今回比較した2品目においては、保存食5年サポートセットのほうが内容量も多く、優待価値も高いようです。
総合利回り自体は特別高いという訳ではありません。
まとめ|日本ドライケミカルの優待を非常食銘柄として活用するなら・・・?
日本ドライケミカルの優待でもらえる非常食は、賞味期限が3~5年と、かなり長期保有がきくものです。
年1回の在庫入れ替えでも十分間に合います。
優待銘柄として機能してくれる銘柄です。
最低投資金額も高額ではなく手を伸ばしやすいです。
総合利回りは特別高いわけではないので、「絶対保有したい」ほど魅力的ではなさそうです。
ただし防災設備の会社なので、今回のように優待内容の変更があったとしても優待内容に非常食が組み込まれ続ける可能性は高いと思います。
そいうった観点からも、優待自体の魅力は高いと考えます。
過去に株式分割を数回繰り返している銘柄でもあるので、どんな意味があるのか、企業はどう考えているのかなど長期保有するには考えたい視点も多そうですが、監視しながら勉強していきたいと思います。
非常食がもらえる優待紹介シリーズ第5弾、いかがでしたか?
銘柄によって優待内容などにも特色ありますので是非チェックしてみてください。
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